▽鳥山明先生の代表作といえば「ドラゴンボール」「Drスランプ アラレちゃん」マンガ以外に「ドラゴンクエスト」のキャラクターデザイン等が挙がるとは思われますが、私としては敢えて言おう!!「SAND LAND」が最高傑作であると!!
-あらすじー
人と天変地異により砂漠が世界の殆どになってしまった世界。
そんな世界でも慎ましやかに暮らす人々にとっての生命線の川が枯渇してしまい、たった一つしかない水源を独占してしまった国王によって法外な値段で取引されていた。
国中の人々が水不足に喘ぐ中、国王の水源とは別にある「幻の泉」を探す為、保安官のラオは人々が忌み嫌う魔物の王子ベルゼブブ、シーフと共に水源を探すたびへとでるのでした。
魔物たちはやはり鳥山デザインなのでドラクエを彷彿させるものが多いですね。
ゲームファンにはお馴染みのスライムも、太陽には勝てず哀れ日干しに。
悪魔であるベルゼブブたちはこんな世界でも何とかなるものの、人間が水不足でいなくなってしまうといじめる対象がいなくなってつまらないのだそうで。
流石鳥山作品と言うべきでしょうか?悪者的キャラクターでも人間くさくて憎めませんね。
それでも忌み嫌われる悪魔のもとへ保安官ラオがやってくる。
砂漠の南に在るという「幻の泉」を探す為人間だけでは無理なので、悪魔に協力を願い出たのでした。
泉を探すと言うのはラオ一人の考えで、彼が言うには
「私利私欲だけに走るどうしようもない王だからこそ、われわれの手で、泉をみつけなければいけないのだ」
それでも人間と手を組むということに悩む悪魔たちなのですが、そんな悪魔にラオは贈り物を渡すことで協力を願うのでした。
悪魔たちへの贈り物は戦争で失われたものの、たった一つ残ったTVゲーム機プレステ6とドラクエ13等のゲームソフト一式。
ゲーム機に目を輝かせるのは子供なら人間でも悪魔でも一緒なのですね。
因みにプレステこと「プレイステーション」は現在4で、ドラクエこと「ドラゴンクエスト」は11まで発売されております。
連載当時はネタだなーと思っていましたが、あながち外れてもいないのかも知れませんね。
そしてベルゼブブが相談に行ったサタンさま!?
この姿どこかで見たような・・・
「ドラゴンボール」磨人ブウ編に登場した魔界の王ダーブラにそっくり。
違いは角と額の印位ですかね?
手塚治虫先生のスターシステム宜しく、鳥山明先生のスターシステムにも、ファンならニヤリとしてしまいますね。
かくしてラオと共に旅に出るベルゼブブ、連れに老悪魔のシーフをつれて三人は泉を求めて旅に出るのでした。
旅に出た矢先から巨大なゲジ竜に襲われ、何とか逃げ切ったものの水・食料・燃料を失った一行。
果たして幻の泉は見つけ出せるのでしょうか?
「ドラゴンボール」初期の冒険ファンタジーと、後期のバトル要素を上手くミックスさせたハイブリッドな痛快冒険活劇!?
この続きは是非とも単行本か、電子書籍でお楽しみください。
そして少しでも「SAND LAND」の素晴らしさを解っていただけたらと思います。
因みに私は新書版で2冊と、再販されたのを2冊の計4冊持ってます。
ブックオフ等でも見かけたら購入して、友人などに差し上げて広める努力はしてますが中々・・
「SAND LAND」貰った皆が、こんな反応してくれると嬉しいのですがね。
それではまた次回の講釈で。