▽息抜きが多くなりますが、GW前に借りてみた映画の話をしてみましょうか。
2010年12月15日、伊達直人を名乗る人物が児童養護施設にランドセルを寄付しました。
その行為は「タイガーマスク運動」と呼ばれ瞬く間に広がり、他にも「あしたのジョー」「ルパン三世」果ては「天空の城ラピュタ」のムスカや「ジョジョの奇妙な冒険」のスピードワゴン財団等人々が各地で寄付を行いました。
このブームに便乗した形なのか、2011年2月に原作者・梶原一騎の実弟である真樹日佐夫が実写映画の製作を発表。
2013年11月に劇場公開となりましたが、その頃には世間的にも「タイガーマスク運動」での寄付が話題には上っていない形で、調べた所によると全国39館で公開され1日に2回ほどの上映で、1週間で13館が上映終了。
残りの館も2週間で上映終了となった悲しい結末となりました。
あらすじ
児童養護施設で暮らす孤独な小年・伊達直人は、謎の男・ミスターXに資質を見出さられ「虎の穴」で過酷なトレーニングに身を投じる
それから10年後、同期のダン・ジョーと共に”タイガーマスク”の候補生として選ばれた直人たち。
タイガーマスクとなれば地下格闘技界で華々しい活躍を約束されたも同然で、三人はわ我こそはと切磋琢磨するのであった。
ある日直人は自身が過ごしていたちびっ子ハウスの幼馴染ルリ子と再会する。
彼女との再会し、ちびっ子ハウスの経営を手伝う中久しく忘れていた人との触れ合いに、虎の穴で育てられた直人の心は揺れ動く。
さて映画を見た感想なのですが、映画発表当初にプロレスシーンをどうするかと疑問視していた点は予告で確認していまして、「仮面ライダー」の様に虎のマスクを着けると全身タイツのムキムキの体になるという事でクリアーで、一応の想定内でした。
肝心のストーリーなんですが、全体で90分程しかない映画なのに幼少期からトレーニング>10年後までの流れで大体20分~30分取ってて、ルリ子との再会から直人の揺れ動く感情の件が凄くあっさりしてるんですよね。
「虎の穴」も原作やアニメではプロレス界を裏から牛耳るみたいな設定があったのに、イマイチ存在がフワっとしてるというか、一応世界的規模の組織というのは解りますが、目的意図がハッキリしていないので金儲けを企む地下格闘技経営の暴力団レベルにしか見えなかったのが悲しい。
折角ミスターXに哀川翔、幹部に三池崇史に真樹日佐夫と、ある意味豪華キャストなのに・・・
最初から闇の格闘技場にスポットを当てて、幼少期をサラッとやった方が良かったんじゃないでしょうか?
色々とやりたい「点」を作ったものの、「線」が上手く引けず「面」にならなかった印象を受けました。
そういえばウェンツ瑛士はやはり黒歴史扱いにしているらしく、TVで触れられた時他の出演者全員が知らなくてイラついていましたね。
続編があっても二度と出ないと公言していました。
関係ないけど実写の「ゲゲゲの鬼太郎」は好きですよ。
さて最近涙を流してないなー、と思われる方は是非一度ご覧ください。
別の意味で涙を流せること請け合いですのでオススメです!?
それでは次回の講釈で。
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