▽先日関西の深夜に手塚治虫先生の名作にして問題作の「MW-ムウ-」の実写映画が放送されました。
初見でイケそうと思わない限りスルーする事が正解と思うマンガの実写映画化ですが、「泥を塗る」ってこういうことなんだと改めて心に刻み込める素晴らしいできでした。
原作では主人公の二人はホモセクシャルで、かつ玉木宏が演じる結城は目的の為には手段を選ばず、相手がオッサンでもオバサンでも抱いたり抱かれたりするんですがその辺はカットといいますか存在しなかった設定に。
山田孝之が演じる賀来は神父ながら結城を愛して(性的な意味も含め)おり、結城を止めたいけど止められないという様な葛藤があるのですが、ホモセクシャルの部分をなくしたので賀来の葛藤が薄っぺらい感じに見えて仕方なかったです。
手塚治虫の生誕80周年記念として実写映画化に選ばれ、構想にも年月を費やしたみたいですがでしたが、終わってみれば普通のサスペンス映画と感じました。
これだったら日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」を、カラー処理して上映した方がよかったんじゃないかなぁ・・