笑うべきだとわかった時は、泣くべきじゃないぜ

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▽近年ではアニメ化もされ再評価された藤田和日郎先生の名作「うしおととら

次に発表された「からくりサーカス」これまたコアなファンが多いこの作品。

最近また読み直し始めたので、今回はこの作品を紹介してみたいと思います。

 正直この作品は物語中盤辺りで明らかにされていく事件の発端と、そこから至った現代での話が交錯するお話なので、今回はかいつまんで序章にあたる3巻までのあらすじを紹介いたします。

あらすじ

 莫大な遺産を相続し、親族から命を狙われる小年・才賀勝(さいがまさる)、ひょんなことから彼を守るため戦う道を選んだ拳法家の青年・加藤鳴海(かとうなるみ)。

 そして祖父から勝を守ってくれると聞かされてきた銀髪で人形遣いの美少女・しろがね、 三人の数奇な運命が複雑に交錯する物語。

 それは奇妙で壮絶な遺産相続から、舞台はやがて世界の命運を左右する戦いへと進んでいく。

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才賀勝

 父親である大手電気メーカ"サイガ"社長・才賀貞義の死により、図らずも180億円という莫大な遺産すべてを相続する。

これに業を煮やした異母兄弟たちにより命を狙われる。 

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加藤鳴海

 父親が貿易関係の仕事をしていた為、中国に滞在中拳法にのめりこみ達人となる。

また、発作が起こると周りにいる人を笑わせないと呼吸困難になる奇病"ゾナハ病"の患者でもある。

勝とは異母兄弟が放った刺客から彼を守ったことから、陰謀渦巻く戦いへと巻き込まれていく。

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しろがね

マリオネット・あるるかんを操る美女しろがね。

勝の祖父・才賀正二の命を受け、勝を守ることに命を懸ける。

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 勝と鳴海の出会いで勝を襲った人形達。

一見人の様だが鳴海の拳に折れたと思われた首が、回転して戻ったり腕を外しても襲ってくる様が脅威。

逃げ続ける勝に、遂に正体を隠さず襲い掛かってくる。

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 ピンチの二人の前に現れたしろがね!!

勝が祖父から託されたスーツケースから飛び出したマリオネット・あるるかん。

自らの左腕を武器に、襲い来る人形軍団を一瞬で葬り去るのでした。

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 襲い来る人形を共闘して撃破する鳴海としろがねだったが、

人形遣いには人形遣いと、殺し屋軍団のリーダーが自身の人形と姿を現すのでした。

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  殺し屋軍団通称「ぶっ殺し組」リーダー阿紫花英長!!

しろがねの様に人形を使って殺しを行う非常な男ですが、結構渋い活躍をしてくれるので第一印象だけで判断しないよう願います。

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 鳴海・しろがねの隙を突き、誘拐された勝。

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 自らの欲の為、子供を殺そうとする才賀の遺族達。

鳴海の真っ直ぐな怒りが天を衝く!!

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 かくして鳴海としろがねは、才賀の屋敷へと乗り込み何とか勝を取り戻すのでしたが・・・と、ここまでのEPは新書版コミックス3巻までの序章として掲載、文庫版だと2巻の途中ですね、 果たして勝と鳴海はどうなるのか!?

 さて、今回紹介したのはまだほんの序章でしか過ぎません、物語が進むにつれ明かされる才賀の謎・人形遣い・ゾナハ病・・そしてしろがねの秘密・・!?

全てを知った後、再び読み返したくなる傑作「からくりサーカス

その続きは現在絶賛発売中の文庫版でお確かめくださいませ。

それではまた、次回の講釈で。


CM 小学館 少年サンデー 「からくりサーカス」編

からくりサーカス 1 (小学館文庫 ふD 23)

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