男なら誰しも一度は考えた事があると思う
▽「グラップラー刃牙(バキ)」から「BAKI」「範馬刃牙」「刃牙道」「バキ道」とタイトルを変化させつつ、今尚週刊少年チャンピオンで人気連載中の板垣恵介先生のバキシリーズシリーズ。
そのエクストリームな格闘描写もさることながら、脇役で登場する実在の人物をモデルにしたあるプロレスラー同士の対決を描いた外伝が、私はシリーズ通して一番好きなので、今回は女子置いてきぼりで紹介させていただきます。
あらすじ
たった一人で世界各国と友好条約を結ぶ腕力家の父・範馬勇次郎を父に持つ主人公の範馬刃牙が、東京ドームに秘密裏に作られた地下闘技場で最強を目指す物語。
と、ここまで基本的な紹介をしましたが今回はその中で登場する脇役キャラのマウント斗馬とアンオニオ猪狩の対決なので、あんまり関係なかったですね。
東京ドーム休業日に一人ワックスがけのアルバイトでぼやく青年の横を、二人の男が通り過ぎる。
ワックスをかけたばかりの所を踏まれたので、怒って振り向いた先には往年の名レスラー、マウント斗馬とアントニオ猪狩の姿が!!
突然プロレスのトップスター二人、しかも正にこれから試合に挑む姿をみて一瞬真っ白になってしまう青年。
決して戦うことのなかった二人のトップレスラーが、観客0の中で試合を行うと理解した青年は、兎に角知らせなければという意思に動かされ、プロレス雑誌の編集部へと電話する。
編集部から一人のタレントへと情報が拡散される。
因みに関根さんは原作のファンでもあり、板垣先生とも妄想で往年の格闘家同士を戦わせる夢のカードをあーでもないこーでもないと語り合うのだそうです。
当然その事を知った関根さんは、TVの生放送で拡散します。
多分これは「笑っていいとも」なんでしょうね。
生放送での関根さん情報は瞬く間に拡散され、東京ドームにはプロレスファンからそうでない人も、現実世界でもついに実現しなかった夢のカードを一目見ようと押し寄せるのでした。
無観客試合で幻かと思われたマウント斗馬VSアントニオ猪狩の試合は満員となり、遂に火蓋が切って落とされます!!
私の幼少期はもうプロレスブームは下火で、実際のジャイアント馬場さんはクイズ番組でおかしな答え祖する身体の大きなおじさんというイメージが強かったのですが、現役のピークの時はこれくらい格好良かったのでしょうか?
マンガ的表現かと思ったのですが、調べると全盛期の頃の馬場さんはこれ以上に跳んでドロップキックをしていたそうです。
斗馬の逆水平チョップを躱し背後に回り込んだ態勢になった猪狩は、延髄斬りから反撃開始っ!!
これも往年のプロレスファンから聞くと猪木さんの必勝パターンみたいですね。
代名詞ともいうべき卍固めが決まり決着かと思われましたが、斗馬さんの力が消えたと感じ取り思わず卍を外してしまった猪狩へ16文キックが炸裂!!
しかし斗馬さんはそのままリングへと倒れてしまうのでした・・
病院へ来たものの、担当医から猪狩へ告げられた言葉は「残念です」
さらに斗馬さんはもう長くないことを悟っていたのか、医者から猪狩へ斗馬の遺言状を渡されるのでした。
遺言状に従い猪狩は葬儀の指揮を執り、マウント斗馬の存在を抹消したのでした。
葬儀も過ぎ落ち着いた所で、猪狩は遺言の最後にあったパリにいる絵と甘いものを愛する男に会いに行って欲しいという願いに従い、一人パリへと向かう。
そこで見た男の後姿は・・・
ラストはあっと驚く様な落ちになっていますので、気になった方はできればご自身の目で確認ください、大体予想はつくでしょうがね。
実際のジャイアント馬場さんは面白いお方だったことは記憶していますので、実はこんな風だったらうれしいな、と思わせてくれる終わり方でした。
それでは次回の講釈で。
グラップラー刃牙 (外伝) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: コミック
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (23件) を見る