トラックが意思を持っているかのような恐怖が絶品 

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▽マンガとは別に最近DVDのワゴンセールで珍品を見つけたら購入しています。

 と言っても大体ワゴンに入っているのは廉価版で、「3枚買うと〇〇円に」みたいなのが多いのですが、若き日のスピルバーグが監督を務めた名作TV映画「激突!」が500円だったので有無を言わせず購入してきました。

 

  あらすじ

 商談へ向かうため乗用車でハイウェイを走っていたデイビット。

前日の夜、妻と口論しイライラしながら急いでいた彼は、前を走るノロノロ運転のトラックを追い越すのですが、抜かれた瞬間トラックは怒ったように抜き返し、前に回るとまたノロノロ運転に。

 急ぎの商談に間に合わないとイライラしだした次の瞬間、トラックの窓から運転手が「先に行け」と腕で合図を送ってきたので追い越そうとすると対向車と衝突しそうになる。

 トラック運転手の悪意を感じたデイビットは愕然とするのだが、それは始まりにしか過ぎなかったのだ。

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険」三部に出てくる敵スタンド「運命の車輪」のEPの元ネタで、以前レンタルで見た時はハラハラしたのですが、改めて見るとちょっと主人公のデイビットにちょっぴりイライラしてしまいました。

 というのも、一度下りで煽りを受けて道沿いのレストランに逃げ込むのですが、外には過ぎていたはずのトラックが!!

 この店の中にドライバーが居るに違いない、と思いデイビットは勝手に辺りをつけ大した確認もせず食事をしていた男性をコイツに違いない、と思いこみ相手にいきなり謝罪しもうやめてくれと捲し立てます。

訳の分からない男はいきなり捲し立てて責められるは、食べてたサンドイッチはテーブルの下へ吹き飛ばされるわでデイビットを殴りつけます。

 最初にあの「トラックあんたのかい?」と一言聞けばなぁと思った次第です。

まあ確かに追い詰められてるからという心理描写を際立たせるためでしょうが、本当にデイビットは冒頭から奥さんへも、スタンドの店員にも他人に対する気遣いが足りない人というのを再認識できました。

何気に今回気づいたのが、ちょいちょいスピルバーグが反射で映り込んでるのがなぁ・・・

 しかし多少のアラはあるものの、サスペンスとして質の高い作品であることは間違いないので、まだ見た事の無い方は是非一度ご覧ください。

それでは、次回の講釈で。

 


激突 Duel 1971

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 17 (ジャンプコミックス)

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