右上スミ小目

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週刊少年ジャンプは「キン肉マン」「北斗の拳」「キャプテン翼」等数々のヒット作を生み出しブームを作ってきましたが、海外の有名選手や日本人選手にも影響を与えた「キャプテン翼」と同じく、以後ブームを巻き起こし読者でプロ棋士になる人まで生み出した「ヒカルの碁」を今回は紹介したいと思います。

 

 正直な所、以前に紹介しようとして下書きまでして意気込んでいたのですがなんやかんやでウヤムヤになってしまい一旦は消してしまったのですが、最近の本棚の片づけで出てきた完全版を読み直し再チャレンジさせて頂く運びとなった次第でございます。

 

あらすじ

 

 祖父の家の蔵で小遣いになりそうなものは無いかと漁っていた小学六年生の進藤ヒカルは古い碁盤を見つける。碁盤の血痕に気づいたヒカルはその碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に憑りつかれる。

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 非業の死を遂げた佐為はかつての棋聖本因坊秀策(ほんいんぼうしゅうさく)にも憑りついていたのだという。

 囲碁のルールすら知らないヒカルだったが、佐為にせがまれる形で「神の一手」を極める為に囲碁の世界へと踏み込んでいく。

 

キャラクター紹介

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進藤ヒカル(しんどうひかる):画像右側

 本作の主人公、やんちゃな性格で思い立ったらすぐに動く行動派で度々周りを振り回すトラブルメーカでもある。

最初は佐為に言われるがままに碁を打っていたが、塔矢アキラとの対局や中学進学後の囲碁部への入部等で楽しさに目覚め、次第に囲碁にのめり込んでいく

 

藤原佐為(ふじわらのさい):画像左側

 平安時代に存在した天才棋士の亡霊。かつては内裏で囲碁指南役として活躍していたが、指南仲間の菅原顕忠(すがわらのあきただ)との対局で謀略に嵌められ都を追放。

失意のうちに入水自殺してしまう。

その後江戸時代に本因坊秀策に憑依し、作中での秀策の実績は佐為に寄るものという設定になっている。

秀策が34歳の若さで流行り病にかかり天逝し、悲しみに暮れた佐為は碁盤に付いた秀策の血を媒介に碁盤へと憑りつき140年の時を経てヒカルと巡り合う。

 

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塔矢アキラ(とうやあきら)

名人の父を持ち、2歳の頃から父親に英才教育を受けてきたエリート棋士

誰よりも囲碁を愛しているが、その強さからアマチュアの大会に出ることは父から止められており実績はない。

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同年代のライバル不在に漠然とした不安を持っていた頃ヒカルと出会い、ヒカル(実際は佐為)との勝負に敗れヒカルをライバル視するようになる。

 

原作では佐為に憑りつかれたヒカルが囲碁の楽しさに目覚めて行く佐為編と、やがてプロを目指す院生編に分かれているのですが、個人的にはバディ物の様な少年編の方が好きです。

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 佐為の姿は幽霊なので、憑りつかれているヒカルにしか見えないし声も聞こえない。

その為ど素人なのにプロ以上の打ち方をすると有名になってしまう。

素人ヒカルが強い相手に勝っていくのは気持ちが良かったし、現代文明に触れていちいち興味を示してはしゃぐ佐為が可愛かったりもします。

 最終回はいろいろとファンの間でも物議をかもしていますが、私はある種リアルだったと思いますね。

 しかしながら結局、佐為編に院生編とどちらも面白かったですが、やっぱりプロの厳しさに打ちのめされながらも強くなっていくヒカルの成長を見るのも楽しいのですが、やっぱり佐為と囲碁の楽しさに目覚めていった佐為編の方が私は好きです。

正直なところいまだに囲碁はさっぱりですが、ルールが分からなくても楽しんで読めた「ヒカルの碁」は胸を張ってオススメしていい作品ですね。

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ルールはわかりませんが、いつか囲碁を指す機会があればコレをやってみたいです。

なんとなく凄いっていうのは伝わります。

それでは次回の講釈で。 

 


Hikaru no Go [op1]


ヒカルの碁 OP2