あなどったな天満、このガンダムには魂が入っているんだ
※はじめに
正直今回は女性の方はおいてきぼりな内容となっております。
▽幼少期の愛読書といえばコロコロコミックとコミックボンボン、我が家では私がコロコロ、兄がボンボン派でした。
「ドラえもん」目当ての私としては、ボンボンはそれ程だったのですが、当時兄弟で夢中になったのが再放送のアニメ「機動戦士ガンダム」
そしてそのプラモデル(通称ガンプラ)がブームで、そのプラモデルでアニメさながらに戦うというマンガがボンボンに連載されていた為、両方読む様になりました。
本日はコロコロ派の私を浮気させ、当時の男子のハート鷲掴みな作品「プラモ狂四郎」をご紹介したいと思います。
あらすじ
熱狂的なプラモデル大好き小年・京田四郎(通称:プラモ狂四郎)
発売日に「Gアーマー」のキットを手に入れたのだが、同級生でライバルの丸山健に「お前には(完成させるのは)無理」と言われ喧嘩してしまう。
そんな二人のやり取りを見ていたプラモデルショップ「クラフト・マン」のマスター・倉田太は対決の場所を作ったから明日の朝店に来るように告げる。
翌朝完成させた「Gアーマー」のキットを持参した四郎に自慢のキットを持ってきた健、そして同級生の木田晃一(通称:キー坊)それに倉田の娘で四郎の同級生のみどりちゃん。
皆が揃った所で店の二階へと上がると其処には、プラモデルをアニメさながらに戦わせることの出来るプラモシュミレーションマシーンがあるのだった。
連載開始前は「機動戦士ガンダム」の連載で、という事らしいのですがサンライズから許可が下りず、ならプラモデルならば問題ないんじゃないか?ということではじまった本作。
ガンダムに目玉を書いた描写が、アニメ「機動戦士ガンダム」のファンから不評を買ったようですが、ターゲットの読者である小学生からは絶大な人気を受け、ボンボンの柱となった。
連載も後期に差し掛かるとファミコンブームにより、子供達の注目も徐々に移り変わり約4年の連載に幕を下ろしました。
冒頭からナレーションで主人公・四郎の事が語られますが、それ程プラモ狂四郎と呼ばれる事はありません。
因みに通り名は時代劇「眠り狂四郎」からきているそうです。
京田四郎:通称 プラモ狂四郎
サンバイザーがトレードマークの小学五年生。
主人公だけに当時プラモデル化されていたロボットアニメの主人公機のキットをメインに戦います。
その殆どがガンダムか、それにカスタムを施したオリジナルガンダムだったり。
有名なパーフェクトガンダムはこの作品から生まれました。
丸山健
四郎の同級生でライバル、何故かいつも迷彩服を着ている。
家庭環境は余り語られませんが、結構な豪邸なのでお坊ちゃんなのでしょう。
意外と金に物を言わせるタイプではなく、かなりのモデラー。
木田晃一:通称 キー坊
同じく四郎の同級生。
メガネで解るようにガリベンキャラですが知識をひけらかすタイプでもなく、後に中学受験でプラモ作りを禁止されて出番が無くなる。
倉田太
四郎たちが通う模型店クラフト・マンの店長。
プラモシュミレーションマシンを開発する凄腕技術者。
倉田みどり
クラフト・マンの看板娘、店長・倉田太の娘。
お父さん、お母さん共にそっくり夫婦で太っているが、似なくて良かった。
大人になれば解らないが・・
初期は四郎たちとプラモシュミレーションに参加するも、後期の世界大会で足手まといになると身を引いて出番も少なくなる。
マスターの言われたとおり、クラフト・マンに集合して二階へ上がると・・
改めて読み直しても、当時も感じてたのですが3コマ目のキー坊の服のベタ塗りが雑ですよね。
通された二階のシュミレーションルームに入ると、壁に巨大なスクリーンとコンピューターが!!
町の模型店の店長に、一体どれ程の技術があるのでしょうか?
各自持ち寄ったキットをコンピュータに登録し、シートにすわりヘルメットを被ると・・
マスターの「シュミレーション、ゴー!!」の合図と共に電流(?)が・・!!
今にして思えばこれって相当危ない気がします。
気が付くと四郎たちはイメージの世界でアニメの「機動戦士ガンダム」さながらの気分で対決がスタートします。
今で言うところのVRですね。
惑星にたどり着いた四郎のガンダムを、背後から襲ったのはシャア専用ザク!!
もちろん乗っているのは健でした。
因みにシュミレーションマシンにはロボットアニメのデータが集積されているので、実際に弾やビームが撃ます(あくまでもシュミレーション内なのでイメージですが)
右腕を吹き飛ばされ、一転ピンチの四郎のガンダム。
トドメとばかりに足を狙われたのだが股を開いてザクの射撃を見事回避!!
キットの特性が出るシュミレーションでは、本来股が開かない筈のガンダムだったが、関節を別の稼動するキットの部品を使うことで見事回避するのでした。
お返しとばかりにシャア専用ザクの背後に回りこんだ四郎のガンダム。
渾身のキックをお見舞いすると・・
これも作った方なら解りますが、旧キットの1/144ザクは足首が曲がらないのですよね。
その為前のめりに倒れコクピットがやられ見事、四郎の勝利となるのでした。
このように基本プラモデル通しの戦いになるので、以降は如何にキットの弱点を改造してカバーするかが鍵となり、数々のライバル達が四郎に挑戦してきます。
しかしながらキットにシンナーを仕込んで溶かしたり、熱したニクロム線を大量に飛ばしてきたり、ロケット花火をミサイルにするのはやりすぎだと思うのですが。
更にシュミレーション内でやられたら、セットした各々のキットも同じように壊れるというプレイヤー泣かせな使用で、しかも壊れた後に説明するのは訴えられたら負けると思うのですがねぇ。
そしてマスターからシュミレーションマシーンを作った経緯が語られますが、ふわっとしてますね。
三年がかりとはいえ一人でこれだけの装置を完成させるとは、只のプラモ屋の店長としては物凄い技術です。
隣町から四郎の噂を聞きつけ挑戦してきた山根、ヒートロッドに糸ハンダ!!
この技術は実際見栄えが良くなります、そしてハンダの塊で殴るのでプラモデルはひとたまりもありませんね。
2巻冒頭のヒトコマなのですが、スポンサーの商品をディスり過ぎでは!?
確かに幼少期の私もノーマルの1/100ガンダムを作りましたが、脚がまたの部分で接着式なのでよくポーズを取らせては接がして接着し直してました。
2巻で後のMSV(モビル・スーツ・バリエーション)の原型となったパーフェクトジオングが初登場。
この頃は足つきジオングと呼ばれており、パーフェクトと呼ばれるようになったのは4巻で登場するサッキー・竹田の製作したものですね。
作品に魂を込めろといわれ、狂四郎が行ったのがチョコスナックおまけ版のガンダムを中に忍ばせること。
魂を込めるってのはそういう意味ではないと思いますよ。
天満太郎
大阪から挑戦してきた足つきジオングの製作者。
忍者の末裔で、試合前日に四郎の部屋の屋根裏に忍び込み、改造ポイントを調べ上げピンポイントで攻めて来る。
実家はお好み焼き屋。
天満小郎太(右)五郎太(左)
太郎の兄で双子の兄弟、因みに小郎太が兄。
四郎がガンダムしか使わないのは有名で、弟・太郎とは違いスパイせず、地獄のジオラマと数々の改造キットで挑戦してくる。
改めて見直すと、かんしゃく弾を仕込んだパネルや釘を仕込んだ落とし穴、シンナーの河にニクロム熱戦が降り注ぐ地帯など、ある意味殺しに来てるんじゃないかと思わせるジオラマでした。
さて、本当はもっと語りたい所ですが、正直私のブログの読者様との熱量の差が心配になってきたのでこの辺で締めさせて頂きます。
また本日から、間違いなく「プラモ狂四郎」がベースにあるであろうアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」がスタートしたので、ちょっとガンプラ熱が冷めるのに時間がかかりそうです。
ひとまず今回はここまで、それでは次回の講釈で・・
GUNDAM BUILD FIGHTERS ガンダム ビルドファイターズ PV
機動戦士ガンダムエクストリームバーサスフルブースト パーフェクトガンダム
たまにゲームセンターでやってるのですが、オッサンに最近のゲームは展開が早くてついていけません。
キャノン方が水鉄砲なのは往年のファンとしてはニヤリとしてしまいますね。
1/144 MSVモビルスーツバリエーション パーフェクトガンダム
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