いいも悪いもリモコン次第
▽2000年代初頭は「デビルマン」「新造人間キャシャーン」「キューティーハニー」とマンガ・アニメの実写化が乱立されていました。
上記三作品は当時知っていましたし、「新造人間キャシャーン」に至っては劇場で観賞するという無謀な行為を行ったものです。
今回はそんな実写化バブルの中、ひっそり映画化されていた「鉄人28号」を先日、清水の舞台から飛び降るつもりでレンタルしてきたので紹介いたします。
あらすじ
主人公の金田正太郎小年は、幼い頃ロボット工学第一人者の父・正一郎を亡くし、母・陽子と二人で暮らしていた。
ある日東京の街中に黒い巨大なロボットが飛来し、街や東京タワーを破壊し去って行った。
この巨大ロボットは、コンピュータ会社KOKの元会長・宅見零児が、家族を亡くした哀しみから全てを破壊し自らの理想郷を作ろうと企み送り込んだ尖兵で名前をブラックオックスと呼んだ。
街が破壊された後、金田正太郎の前に綾部と名乗る謎の老人が、正太郎の父と祖父が研究していた鉄人28号の操縦を託すのでした。
見たものを瞬時に記憶する直感像資質と、持ち前のラジコンテクニックを駆使して正太郎小年はブラックオックスに立ち向かうのだが・・・
正直「デビルマン」「新造人間キャシャ-ン」「キューティーハニー」は覚えているのに、「鉄人28号」は映画があったの?レベルだったので、恐らく酷いんだろうなぁと思っていましたが、案の定・・・
マンガだと勇気があって颯爽としている正太郎くんが、現代に併せたからか軟弱者の現代っ子になっているのにイライラ。
ストーリーも子供が向けにしては、敵味方家族が死んだトラウマ背負ってて微妙に子供向けじゃない感じ、かと言って大人向けかと言ったらCGの鉄人とブラックオックスは空き缶のオモチャが殴り合ってる感じのチープさ!!
それなのに何故か配役は無駄ともいえる位に豪華。
立花真美 :蒼井優
宅見零児 :香川照之
綾部達蔵 :中村嘉葎雄
金田陽子 :薬師丸ひろ子
大塚雄之介:柄本明
田浦慶太郎:伊武雅刀
いや早々たる面々なのですが更に、ブラックオックスにコンピューターの声がありまして、この声を担当しているのが「名探偵コナン」の灰原や「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波でお馴染みの林原めぐみ!!
物凄い面子を揃え、制作費が10億懸かっているそうなのですが、興行収入は1億円程だそうで見事な位の失敗ですねぇ・・・。
気になった役者陣の演技なのですが、いまや有名俳優で当時は一般オーディションで主役になった池松くんの演技は上手いと思うのですが、やはり肝心要の鉄人があれでは・・。
変にCGでやるよりも、ヒーローモノでお馴染みの着ぐるみでやった方が良かったかもしれません。
因みにこの映画の数年後、ドコモのCMで鉄人が起用されてますが、この鉄人は格好良いと思います。
そして当時海外で「鉄人28号」のCGアニメーション映画が製作されて、公開の予定だったのですが無くなったみたいですね。
予告だけは見れるのですがかなり格好良いですよ、これならば見たかったと思える出来。
今ならCGのレベルも上がってるし、もう直ぐ「パシフィック・リム2」も公開されるし、どなたか再チャレンジしないでしょうか?
鉄人28号 (Tetsujin 28 go) 2005 Trailer
いいなCM NTT docomo for PC 鉄人28号 Gigantor 夕輝壽太 北村有起哉
T28 - 鉄人28号 - Gigantor - Trailer Oficial